働くことができなくなってしまった社員への対応方法

最近、病気のために働けなくなってしまう職員の相談が増えたと感じています。

一生懸命会社のために頑張ってくれた人のために、休職制度などを整備するのですが、残念ながら悪用しているとしか思えないケースもあります(いわゆる仮病)。

休職制度はあくまでも頑張る人がより頑張れる環境作りの一環として、最後のセーフティーネットとして機能すべきです。頑張っている人が、心置きなく頑張れるためのものであるべきだと考えます。

実際に相談を受けたケースでは、ある社員が半年間復職をした後またすぐに休職し、それを繰り返しているというものでした。よくよく就業規則を確認してみると、休職規定では、復職後半年勤務すればこれまでの休職期間はリセットされるという決まりでした。

また、あるケースでは、毎回自分のかかりつけ医から診断書をもってくるのですが、どうも怪しい(仮病としか思えない)という例がありました。

このような状況ですと、ある意味サボった者勝ちと言える雰囲気が蔓延してしまい、頑張っている人は「どうして私が他の人の分まで働いてこの給与なんだ」とモチベーションが低下してしまいます。

それでは到底、組織活性化や長期的な業績向上は望めません。では、いったいどのようにすればいいのでしょうか。

一番大切なのはやはり就業規則です。

会社の憲法である就業規則を変え、そしてきちんと機能するように運用するのです。その際に、部分部分を変えるのではなく、一括して頑張る人がより頑張れる環境作りを旗印に変えることをお勧めしています。

一部だけ変えると、全体を通してみた時に不利益変更となっていたり、バランスが取れなくなったりするからです。