白黒つけすぎるのはやめよう!!

「白黒つけよう!」など、物事を明確に、どちらか判断することを求められることがあります。ビジネスの場面においては、それでもいいのかもしれません。しかし、日常生活上、あまりに白黒だけで考え過ぎると、逆に選択の幅が少なくなることがあります。白黒つけるということは、0か1で考えるということだからです。

 例えば、原子力発電が危険かどうか、0か1で考えると、確実に1で危険です。一方火力発電も1で危険となってしまいます。すべての発電施設にはなんらかの危険があるからです(リスク0の手法は存在しないからです)。
 危険だからやめようと、原理主義的な考えとなり、現実的な解決策に結びつきません。そこで、0か1ではなく、0から10の範囲で考えることが大事です。危険度をレベリングするのです。たとえば、原子力発電は危険度9、火力発電は危険度4(あくまでも適当な数値です)となると、あとは環境への影響、コスト等、他の要因とともに検証することができるのです。

 日常生活でも、好き・嫌いという0か1だけでなく、「どのくらい好き」、あるいは「どのくらい嫌い」と10段階などレベリングすることで、幅広く考えることができます。そのことで、解決策に結びつくことが多くなるのではないでしょうか。
 皆様是非一度お試しください。