政労使会議が再開 年功序列賃金見直しを検討

 政府は9月29日、経済界、労働界の代表と賃上げや労働環境などについて協議する「政労使会議」を再開しました。安倍晋三首相は「子育て世代の処遇を改善するため年功序列の賃金体系を見直し、労働生産性に見合った賃金体系に移行することが大切だ」と述べ、年功序列型の賃金体系の見直しや、有給休暇の取得促進などを議論します。

 有識者委員は、日本企業に広く普及している年功序列型の賃金体系が、高度成長期や人口増加に合わせて形成された制度であり、見直すべきだと指摘しました。一方、連合の古賀伸明会長は、賃金カーブだけを見て解消すべきというのは乱暴だと反論しました。

 今後、毎月1回程度の頻度で会議を開催し、12月に合意文書を取りまとめます。